財産目録の作成

財産目録とは、一定時点における所有財産を全て網羅した一覧表をいいます。

書式は任意のようですが、自分は、税務署でもらった相続税申告書の中の書式を使用しました。

税務署に行くと分厚いf封筒に入った相続税申告書をもらえるので、必ずもらっておいた方がよいです。

令和〇年分というように年によって書式が異なるので、年をまたいで申告する場合には、古い書式のものを受け付けてくれない可能性もあるので注意が必要です。

ネットでも見れますが、相続税申告書の全体像が載っているページがあるので、それを1枚手元で見ながら作業をすると効率がよいと思います。

財産目録ですが、相続税申告で事務作業で一番の肝になるところだと思います。

父の財産を漏れなく、財産目録に落とし込む作業は労力を要しました。

財産目録が出来上がれば、相続税申告手続きの8割が終了したといっても過言ではないと思います。

父の場合、銀行の通帳は母と情報を共有していましたので、場所もすぐに分かり、残額も頻繁に記帳をしていたのですぐに把握できました。

また、株式を保有していましたが、IDとパスワードは自分に伝えておいてくれたので、どの程度株を保有しているのかもすぐに分かりました。

株式の場合は、どの時点の時価で算定するかという問題がありますが、証券会社に死亡した日の終値を出してもらい算定しました。

この方法で正しいかどうかは、よく分かりませんが、確定申告書を提出後に別件で問い合わせがありましたが、株式については触れられなかったのでこれでよかったのではないかと思います。

これだけ用意周到に準備をしていても、株式の種類が多いと書類に書き写す作業には時間を要しました。

できれば、エクセル表を用いて作成した方が効率がよかったと後から気が付き後悔しました。

エクセル表は、税理士事務所のホームページからダウンロードできるものもあるようなので、そちらを利用した方が書きやすいと思います。

なお、注意が必要なことは、銀行や証券会社に死亡したことが伝わると口座を凍結されてしまうことです。

母にある程度預金があったので、葬儀に必要な費用などを捻出することができましたが、もし、残高不足になってしまったらと思うとぞっとします。

葬儀に必要な費用は、家族のだれが亡くなっても大丈夫なように準備しておいた方がよいかと思います。

土地や建物の評価については、また、別の機会に書こうと思います。