面会⑩(2020年3月6日)

会社帰りに面会する。
主治医から父の容態についての説明がありました。


肺にたまった水を抜くためのチューブは、ある程度水が抜けたのと継続するとチューブを入れることによりできた傷口から細菌が入り感染症を起こす可能性があるために抜いたとのこと。

CTにより確認をしたところ、気胸により肺が押しつぶされて呼吸が苦しくなるというよりも、血管肉腫という病気の性質上、肺の毛細血管が癌が原因で複数個所で出血し血液が溜まってしまうとのこと。

また、毛細血管からの出血を止めるためにステロイドを入れて治療をしているのが現状で、出血が止まらないと抗がん剤治療ができないとのこと。

しばらくは、止血できるように治療を継続して様子を見ることが必要だということででした。

最悪の事態を想定して、心臓マッサージや口から管を通して酸素を送る延命治療をどうするか家族の考えを聞きたいとの話がありました。

父の体への負担がなるべくかからないことを望むことと物理的に父が苦しむのは家族として耐えられないことを伝えて延命治療は望まない意向を伝えました。

父も入院する際に延命治療を望まない意向なので、その意向にも沿う内容で話をしました。

主治医は、書面をもってきて、家族のサインが欲しいとのことであったので、延命治療を望まないという趣旨の同意書にサインをしました。

具体的な話をされてショックを受けましたが、最悪の事態を想定しなければならないことを強く意識するよい機会になりました。