父が癌になり入院する前に家族信託の制度についての情報を共有して、家族信託をする方向で話を進めていましたが、癌の進行が早く結果的に家族信託の制度を利用する前に病状が悪化してしまい結局制度を利用することなく亡くなってしまいました。
父の病状が悪化してから、病院で見舞いに行った際に父から「お前の話していた家族信託の件だけどな」と金融機関の家族信託の商品の話をされた時に、父が全く制度を理解していないことに気づき愕然としました。
父は、亡くなる前に自分の墓を買ったり、手帳に相続に必要なことを記しておくなど、死後に残された者が困らないように用意周到に準備をするタイプの人でした。
そんな父にやり残したことがあったかのような想いをいだかせてしまったのかと思うとやるせない気持ちになりました。
その時は、余計なことは考えないで、治療に専念して欲しいと伝えましたが、本当は、「家族のために様々な準備をしてくれてありがとう。」と伝えるべきだったと後悔しています。
本当に家族のことを思ってくれていた父に家族信託の制度を利用するためにはどうすればよかったのでしょうか。
父は何でも一人で何でも調べて決める性格でしたが、難しい制度を自分で調べて理解するには年を取りすぎていました。
また、親しくしている第三者から説得してもらうことも考えられますが、父は退職後、人に会う機会を徐々に減らしてしまい、家族意外とのコミュニケーションはなかったのでそれも不可能でした。
<結論>
- 若い元気なうちに制度について自ら勉強できるよう情報提供する。
- 本人が信頼を置いている第三者から説得してもらう。
家族信託の制度を利用しようと考えている方の参考になればと思います。
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